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- 11/14 その②">リアルタイムすぎる報告
その② - 11/14 その①">リアルタイムすぎる報告
その① - 11/07 人生初。
- 11/06 白いたいやきは空を飛ぶ
- 11/03 第三十七話「呼応」
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研修中にぶっ倒れ。
というか耐えきれずうずくまってしまったという…?
こんにちゎです
そういや最近鉄分とってなかったなぁと半笑いで反省した鬼でございます

始めてですよここまで貧血きつかったの

立ちっぱでずっと話聞いてた上に、会場は満員でむんむんしてたわけで、まぁ仕方がなかったといえばそうなわけなんですが…同期には大変ご迷惑をかけてしまいました…

さてさて気をとりなおしてお昼ご飯

食べるときだけとっても元気になりますよー
(笑)今日は八条口のとあるお店でお昼を食べました
いや、いつもの私からしたらとてもお昼ご飯なんて量じゃないんですけどね

でもお店の雰囲気があまりによかったのでつぃふらりと立ち寄ってしまいました…(笑)
すごくおしゃれな食器にときめきつつ、フレンチトーストをいただきまして

茶菓子は今日のおやつにと、こっそりお持ち帰り

おいしそうだったので実家用と、先日たいやきをくださった運転手さん用に買っちゃいました

気に入ってもらえると大変恐縮です…

貧血で頭はまだふらぁりふらぁりしてますが、とりあえずお昼ご飯を満喫できたので十分幸せです

さぁ帰ったらなにしよっかな…
目の前が真っ暗だ。
何が起きたのかすら判断がつかないほど、当たりは闇。
かろうじて自身の姿だけが判別できる、そういう状況だった。
手を伸ばそうとして、ふと気づく。
ああそうだ、自分は殺されたのだ。
大切だとばかり思っていた、あのただ一人の家族に、見殺しにされたのだ。
愛していたはずの、たった一人の、弟に。
―――許さない
許さない許さない。
俺を見殺しにしたことを。
俺をこんな目にあわせたあいつを。
あいつが盗賊になどならなければ。
あいつが同心殺しなどしなければ。
そうすれば、これからも共に生きていけたのに。
ああ、何故こんなことになってしまったんだ。
全てあいつが悪い。
あいつが俺を殺したも同然だ。
憎い憎い。
殺してやる―――・・・
「嘘つくなよ」
「え…?」
柔らかい声が響いて、史義は顔をあげた。
いつの間にか、まるで立ちこめていた霧が晴れたように周囲はぼんやりと明るく光をまとっている。
一体いつの間に。
そう頭の端で思案していると、再び声が響きわたった。
この空間内に、優しく響くその声は、まだ幼いもので。
だからだろうか。
逆にほっとしてしまうような安堵感に包まれるのは。
「そうやって、あいつのせいにしてすべて投げ出して、あんたは本当にそれで満足か」
「満足などとは・・・だが」
「だったらあんたがいま思っていることって何?」
「それ、は・・・」
言葉を詰まらせて、史義は俯いた。
この声の主の指摘はもっともだ。
あまりにもっとも過ぎて、胸が痛い。
なんて鋭く突っ込んでくる子なんだろう。
声とは裏腹に。
あれとはまるで性状が違う。
あれは心を体で表すような、そんな子だった。
わかりやすすぎて、おかしかったくらいだ。
ふいに、史義の口元に笑みが浮かぶ。
不謹慎と分かりつつもその衝動を抑えることはできなかった。
懐かしさに思わず口元が緩む。
ああ、と彼がこぼすと、声の主がかすかに微笑むのが伝わってきた。
「懐かしいか」
「ああ、懐かしいな」
「いとしいか」
「そうだな・・・ああ、そうだ」
「なら、帰ってやればいい」
声の主はあっさりとそう言ってのけた。
あまりにあっさりと言われたため一瞬あっけにとられた史義は、しかしすぐに我に返る。
「そんな簡単に・・・っ、できるわけないだろう!」
「それはあんたが一人頭の中でややこしく考えるからだよ」
またしてもすっぱりと言い捨て、声の主はさらに畳み掛ける。
「あんたはあいつが本当にあんたを見殺しにしたんだと思うか?
考えてもみろ。先に」
そう、先に。
少年に言われて、はたと気づく。
先に、
先に命を落としたのは、はたしてどちらか。
―――史兄・・・
脳裏のどこかで、あの懐かしい声がしたような気が、した。
「お前に謝らないといけないな」
目の前で兄に頭を下げられて、鴇は珍しいぐらいに動揺した。
あたふたしながら早口に言葉を連ねる。
「そんなっ、もとはと言えば見事にだまされて罠にかけられた俺の方が悪いんであって、史兄が謝る道理なんて・・・っ」
「道理か・・・俺はお前を救えなかった。
お前は俺を助けようとしてくれていたのに・・・」
「・・・っ、でも俺はっ、史兄を助けられなかった・・・っ!」
はっとして史義が顔をあげると、正面に立つ鴇がふいと顔をそらして背を向けた。
ぐっとこらえているのか、その背が小刻みに揺れている。
鴇は兄を救いたかった。
救いたいと願いながら、けれども半ばで命を落としてしまった。
そして、嵩尚の力を借りたにもかかわらず、結局は兄を失った。
自分の命よりも、ずっとずっと大事だったのに。
なのに自分は。
守れなかった。
それが悔しくて悔しくて。
ただそのことだけが、悔やまれてならない。
正直、今更実父が何をしようとしていたのかも、唯月がどうして自分を裏切ったのかも、そんなことすらどうでもよかった。
ただもう一度、この兄の体温を取り戻せるのなら。
そのためなら、どんな汚名を被っても構わない。
だから剣をとった。
だから同心殺しの罪を負った。
だから。
「鴇、もういい」
もういいんだ、とやさしく繰り返して、弟の背を軽く叩く。
幼子をあやす様な手つきで、そっと、何度も。
そうして弟が漸う顔を上げるのを待って、史義はそっと微笑んだ。
「お前はちゃんと守ってくれたよ。俺の、この心を」
他の何を失ったとしても、これだけは手放さなかった。
だから、もう。
迷わない。
